LOAD OF THE RING of cheese cafe

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Why do I talk about Load of the Ring?

1070.jpg1つの指輪を持つと、欲望や野望、全てが叶えられます。しかしコノ物語で言う欲望って、個人的な欲じゃなく、国家や民族の平和なんです。自分の国の平和を手に入れたい…それって、むしろ悪いことじゃない。メビウスの輪のように、悪と正義が表裏一体となる矛盾…その意義を唱える知恵者であればあるほど、指輪の罠にハマっていく…う〜ん、面白い!この物語の魅力は、その指輪を捨てに行くところにあると思います。だって、ほとんどの冒険やファンタジーは、宝物を見つける旅なのに。さて、もし私が指輪を持ったらどうするかな?当然、悪魔と契約して落ちるとこまで落ちゃいますわ〜!(笑)

The Fellowship of the Ring

旅の仲間たち

087_awizardisneverlate_tn.jpgビルボ111才の誕生祝いにやってきたガンダルフと、フロドが出会うシーン。眼にまばゆい緑の中に、フロドが登場した時、コレから始まるトンデモナイ旅の予感なぞ、思いもよらなくて「この映画に付いて行くぞ!」と思った。前知識も持たず映画を見始めたので、この先3年以上も、振り回されるとは…(笑)frodo_reading_tn.jpgさて、ホビット族は、くったく無く飲み食いが好きで、お祭り騒ぎが好きで、自然の中で純粋に生きている。当然、噂好きで知りたがりで、出しゃばりで…人間の原点を生きる素朴な種族。そんなホビット族が世界を救う…この種族の魅力こそが「指輪物語」全てなのかもしれない。

旅のはじまり

frodo_insidebagend_tall2_tn1.jpg突然、フロドは指輪の入った封筒を預かる。原作では、ガンダルフが次やって来るのは数十年後。ホビット族の成人は30才で、フロドが指輪を預かったのは33才、旅に出たのが50才位。数十年の間、彼には、指輪のことより、ホビット庄のイザコザの方が大切で、預かっていたことさえ忘れてた。さすがホビット!

fotr_trailer02_023_tn.jpgWhat must I do !ビルボの指輪が「ひとつの指輪」と判明し、シャイアに危険が迫る。このセリフと表情が1番好きです。のんびり豊かで平凡な暮らしをしていたフロドが旅の決意をしたシーン。

bree_aragorn_tn1.jpg踊る子馬亭で待ちに待ったアラゴルンの登場!ストライダー(馳夫)と呼ばれ無口で、原作と映画とでは少し性格が違います。もっと捻くれて落ちぶれている。「王の帰還」に向け、彼の成長も大きな魅力です。この作品の登場人物は、誰1人として例外無く、物語と一緒に成長していきます。それが「指輪物語」なのだと思います。

それまで、さほど指輪に囚われてなかったフロドが誘惑に勝てなくなるのも踊る子馬亭。映画の中では通過点に過ぎないけど、この荒んだ人間たちの村は、ホビット庄(シャイア)と対照的で、不安をかき立てる場所として重要ポイント。原作では、踊る子馬亭に結構長く滞在していて、おしゃべりな宿の主人バーリマンの話や、お金をもっと持ってくれば良かったとか、馬を調達するのに、老いぼれ馬(ビル)を高価で売ったケチな爺さんの話とか…旅のアレコレがとっても面白い。

アモンスールのwether top

weathertop_overview_tn1.jpg映画は映像的に素晴らしく、アラゴルンが素敵ですが、このシーンは原作の方が好き。原作でのフロドは、姿を消すために指輪をはめたのではなく、指輪に誘惑されたからで、自分の不甲斐なさをずっと後悔します。指輪の恐怖が一生の傷となった大切なエピソードです。映画では、その恐怖を肩を刺された傷として表現していますが、原作では幽鬼が指輪に触れるのを拒絶したから。フロドが幽鬼の足下に剣を突き刺して、エルフの言葉を唱えたから…。解釈としては同じですが、極端にフロドが弱く見えて、少し違うような気がします。

108_oelberethgilthoniel_tn.jpg傷を負ったフロドを気遣いながら、5人は裂け谷へと旅を続けますが、原作では20日近くもかかってたどり着きます。弱ったフロドを馬に乗せるため、文句言わず、馬に積んでいた荷物を運ぶ仲間を見て、フロドはより一層自分の不甲斐なさを責めます。指輪に誘惑されることが、どんなバカなことか身にしみて解るんですね。ところで、アセラスという薬草が出てきますが、映画では、ただの抗生物質のように扱われていますが、これは王たるアラゴルンにしか使えない薬草。「王の帰還」でも沢山の人を癒します。

arwen_frodo_ride_kw_tn1.jpg黒の乗手を激流で撃退するシーンはアルウェンではなく、迎えに来たエルフ、グロールフィンデルの馬に乗ったフロドが、剣を貫き叫びます。その後、気を失い消えゆく意識の中でアルウェン登場。フロドがますます弱々しく見えてしまうなあ。そうして、やっと裂け谷のエルロンドの館で、ガンダルフとビルボと再会。指輪を何十年も所持していたのに、悪用するわけでなく、姿をくらまして人を驚かす程度なんて、もしかして、ビルボはフロドよりスゴいのかもしれない。

エルロンドの会議

council_overview_tn.jpgひとつの指輪について会議が開かれますが…原作では、会議はもっと理性的、紳士的で、現在それぞれの国で起きている問題から、指輪がどうしてココへたどり着いたのかを詳しく説明した上で、指輪を葬る結論に達する。フロドは最初、大きな人たちの大きな話として聞いていたが、何かの意志の力が働いて、自分が一番適任と感じ立候補てしまう。

I will take the Ring to Mordor...though I do not know the way.

079_theninewalkers_tn.jpg争いを目論んでいたかのように、文字を浮き上がらせる指輪。口をついて出てしまったフロドのこのセリフ…純真な勇気と、すでに指輪に囚われ始めている恐怖が、彼に言わせてしまったのか…。映画のこのシーンは、原作よりも劇的に人間たちの醜い心がさらけ出され、色んな意味で指輪への恐怖をそそる。ただのファンタジーとは言えませんな。

モリアの坑道とカサド=ドゥムの橋

016_greatestkingdomofmy_tn.jpgモリアの扉の呪文を忘れたガンダルフが、お茶目で面白い!完全無欠でない灰色の魔法使い。その後、ガンダルフが、カサド=ドゥムの橋で悪霊バルログと闘う姿の格好いいこと!爺さん、カッコイイ!



gandalf_frodo_poster_tn1.jpgFurodo : I wish the Ring had never come to me... I wish none of this had happened.
Gandalf : So do all who live to see such time, but that is not for them to decide...All we have to decide is what to do with the time that is given to us...

悪霊バルログは想像以上。こんな捕らえどころ無い悪霊を映像化するなんて。戦闘シーンはあまり好きではないけれど、このカサド=ドゥムの戦いは大好きで、はらはらドキドキ一緒に走ってしまう。ガンダルフの最後「逃げろ、バカ者ども!」原作では戦いのシーンは少ない。バルログかどうかも定かでなく、とにかく恐ろしい者が追いかけてくる感じ。ドキドキして字を読むのさえ、まどろっこしい。

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ロスロリアンの森

concept_art_lothlorien_tn.jpg映画では、森と共生している妖精の館…という感じだけど、私のイメージでは木の上にある空中王国。原作では、ガンダルフを失った一同は美しいロスロリアンに長く滞在し、レゴラスなぞ仲間と離れ、存分にこの王国を楽しんだ。映画のガラドリエルは怪しく魔女のようでだけど、原作では美しく清らかで皆に慕われ控えめで無口…捕らえようのない魅惑的な女性です。

045_galadrielladyoflight_tn.jpg確か…水鏡を覗くのはフロドでなくサムだったと思う。これが「指輪物語」最後のシーンへと繋がるのだけど、「王の帰還」まで読んで、やっと「旅の仲間たち」で起こる色々が理解できるという、つくづく素晴らしい物語です。しかし映画の水鏡では、サム、メリー、ピピンが囚われている…このシーンは、原作でいうラストへの含みではなく、フロドの恐怖?う〜ん、ここは少々解釈が違います。映画の中で、ガラドリエルが指輪を欲しがる様も、あまり賛成できない…あれでは怪しい魔女としか思えず、彼女が旅の仲間たちにとって、どれほど女神なのか分からないと思う。監督の意向なのか、あまりに恐キャラのガラドリエル…原作の彼女は本当に素敵で、アルウェンより好きなキャラクターです。だから、やっぱアノ描写は可哀想だ。

galadriel_frodo_goodbye_tn.jpgカサド=ドゥムの橋でガンダルフが居なくなり、実はボロミアと共にゴンドールへ行くつもりだったアラゴルン…映画では世捨て人のように逃げていたけど、原作では王たる血を常に意識している。ロスロリアンの森は、1人1人の心の分岐点になっている。ボロミアは望郷の念のあまり誘惑に負けそうな自分を恐れ始め、アラゴルンはモルドールへの道を進みながらゴンドールへの思いに揺れる。そして、フロドは任務を果たすことが、仲間を道連れにして命を賭けることだと気が付き始める。

仲間との別れ

099_changeofplans_tn.jpgボロミアは、ついに誘惑に負けフロドから指輪を奪おうとし、自分を責めながら死んで行きます。彼は最も人間らしく感情豊かで、喜びを喜び、悲しみを悲しむ…血に熱く勇敢で、常に故郷を想う。(とりあえず、ショーン・ビーン素敵っ)

「君が居てくれて良かった」

frodo_sam_hug_tn.jpgこのセリフは、何度となくサムとフロドの間で交わされますが、実はサムにとって最高の言葉です。なぜ、サムはフロドのことを「旦那(Mr.Frodo)」と呼ぶのか?(映画の中じゃ同い年ぐらいだから)フロドはホビット庄の有士で、裕福なバギンズ家の主人で、サムは庭師…フロドは55才位で4人の中では最年長。英語には敬語がないので、サムは多少丁寧にしゃべる程度ですが、映画を見る場合は自分に言い聞かせねばりません…フロドは最年長、フロドは年寄り…(笑)ついに3つに分かれてしまった旅の仲間、物語も3部構成で進むわけで、1エピソード1冊という「二つの塔」へと続きます。

指輪物語を考察するなんて解らないけれど、この物語の中でキャラクターは、それぞれ大きく成長し、どの種族も否定することなく、目的のために努力してゆきます。ただ1つも、1人で成すことは出来ず、仲間が友人が必要なのだ。声高に叫ぶのでなく、気づけば心を動かされる…そこが魅力だと思います。

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The Two Towers

二つの塔

「旅の仲間」のラストで、物語は3つに別れますが、結局この作品では別れたまま。映画は3つ同時進行ですけど、原作は1グループ1冊つづ。ハッキリしてて解りやすいけど、読んでいると、他のグループが気になって仕方がないのよね。1冊読み終える度、「王の帰還」が気になり、他のグループの先行きも気になり…(笑)

pippin_beingcarried_tn1.jpgオークにさらわれたピピンとメリー。指輪奪取のため駆り出されたオークは多種族にわたり、違う種族間で諍いが勃発!原作ではその遣り取りが何とも面白い。映画では識別しにくい彼等だけど、オークにも色々事情があって、文句を言ったりケンカしたり…オークといえど、モンスターではなくキャラクターの1つなんですね〜。

ttt01_009_tn.jpgメリーとピピンを助けるために、とにかく走るアラゴルン達。本を読んでいるだけで、一緒にハアハア息が揚がってしまいそう(笑)そしてローハンのエオメル登場!映画では、怒りにまかせ傲慢な感じだけど、実は礼儀正しく優しい人です。ローハンの騎士達が、長い槍で3人を取り囲み詰め寄る。猛々しく勇敢な彼ら印象づけるに最高の場面です。

白のガンダルフ

cadbury_gandalfsreturn_tn1.jpgカサド=ドゥムの橋で、バルログと谷底に落ちたガンダルフが復活!バルログを倒し白の賢者として蘇った。おかげでサルマンと勘違い(笑)だけど、灰色だった時の方が私は好きだなあ。バルログとの戦いは「何処まで落ちるんだ〜!」「熱くないのかっ!」と多少笑えたけど、そこはファンタジー(笑)ハリポタ校長といいジイサン頑張る〜!


エドラスのセオデン王と蛇の舌グリマ

lotr_edoras_eowyncloseup_tn.jpgガンダルフと再会したアラゴルン一行。ローハンのセオデン王にサルマンの陰謀を伝え、戦いを促すためエドラスにやって来た。原作でエドラスは、もっと大きくて頑強な都市とイメージしていたけど、映画では何とも質素な造り…城も小さい。そして姪のエオウィン登場。金髪をなびかせ、芯の強い彼女…賛否両論あるけど、私はこのイメージでOK!そばかすが魅力的ね〜。



starlog_grima_withtheoden_tnbig.jpg実は蛇の舌グリマって結構好きです。情けないぐらいオドオドして、サルマンの腰巾着なんだけど、哀愁をそそるアノ眼!「今の私は本当の私じゃない」とでも言いたそう。海外でも人気があるらしい。ガンダルフがセオデン王を呪縛から解き放ち、セオデン王の形相が変わっていくCGは素晴らしい!原作ではエオメルが王の剣を手渡して我に返るのだけど、映画じゃ追放されてるから仕方ない。エオメルはローハンの次期王として大変重要人物で、正義感が強く、優しくて無理強いをしない好青年。ローハンの家来には魅力的な人物が多く、中でも王の近衛隊長ハマは、かゆいところに手が届く家来で、ローハンの騎士らしく誇り高く忠実で勇ましい。原作では、ハマは勇敢に戦い戦死して、角笛城の広野に葬られる。脇役のハマに人生を感じてしまうのも、この物語が登場人物を大切に描いているから。

ファンゴルンの森

coe_aragorncloseup_tn.jpgローハンの騎士によって皆殺しにあうオーク。アラゴルン達が駆けつけた時には、メリーとピピンの消息は不明…アラゴルン達は2人を助けられなかった自責と哀しみに暮れます。しかしココで王たるアラゴルンの実力を発揮!なんとメリピピの痕跡を見つけて、ファンゴルンの森へ逃げ込んだことを突き止めた。映画のアラゴルンは人間的だけど、原作では傷を癒したり道が判ったり、王だから…という才能と不思議な能力に満ちている(ファンタジーだね〜)
さて騒動から逃れ、ファンゴルンの森へ逃げ込んだメリーとピピンは、木の髭と呼ばれるエント(森の牧人)と出会う。エントは木ではなくトロルのような巨人で、大きな深い目が印象的…ピピンの横で目をキョロリ。原作で2人は、エントの家に泊まり、エントの水をご馳走になり、おかげで少し身長が伸びてしまうというエピソードがある。大きな森の住人と、小さなホビット族、自然の中で自然に生きるという意味では、意気投合してしまうのも無理はないですね。

エントの復讐とアイゼンガルドの最後

treebeard_tn.jpgメリピピの協力要請は、ながーいエントムート(エントの会議)の末、答えはNOだった(原作ではYES)エントムートの時、話をしながら木の髭が寝ちゃうのは面白かった。このエント、掴み所がなくてイメージしにくい上、クライマックスでアイゼンガルドを滅ぼす。賛否両論はあるけど、よく映像に出来たものだ。


ヘルム峡谷の戦い

ttt0120118.jpg映画では、セオデン王が戦いを拒み民を連れヘルム峡谷へ逃げ込んだとあるけど、原作は、王自ら指揮をとりアイゼンガルドへ攻め込もうとしていた。セオデンは老いた悩める王でなく、ローハンの勇ましき指導者なんですよ。圧倒的に勝てない状況で、ガラドリエル近衛兵ハーディアが援軍を引き連れやって来る…このシーン、思わず歓声を上げちゃった!

caltanet_aragorn_helmsdeep1_tn.jpgそしてクライマックス。コレは凄い!CGでこれほど迫力ある作品があったろうか!ガンダルフが援軍(追放されたエオメル他)を連れて帰ってくるまで、何とか角笛城を守らなくっちゃ…ってことで無謀な戦いが始まる。いくらハルディアの援軍があれど、手勢は子供と老人、頼るはヘルム峡谷が頑強な要塞であること…。素晴らしいリーダーシップを取りながら、やはり自分に自信のないアラゴルン、皆に不安を悟られては、ますます希望のない戦いになる…彼の心と絶望的な戦い。上手いっすね〜!

gandalf_leadingcharge_tn.jpg激しい戦いですが、アモンヘンの山麓で闘った時の方が手傷が多かったような(笑)原作では今ひとつだったレゴラスとギムリが、この戦いを切っ掛けに仲良くなります。「全て終わったら、ぜひ案内したい所がある」とお互いに誘い合う。ハルディアと、ローハンのハルの死は劇的。もしかしたら映画より原作の方が映像的かもしれない。

白のガンダルフが朝日を背に援軍を率いり、まさに希望を連れて帰ってきた。まるで絵画のよう。ジイサン格好いい!援軍や戦いの経緯は、原作と随分違うけど筋が通ってるので納得。全く目の離せない素晴らしいクライマックスです。

モルドールへの案内人

msndk_gollum_tnbig.jpg一方、フロドは仲間から分かれサムと2人、エミンムイルの崖を彷徨っていた。結局小さなホビットに、この大役は無理なのか。更に指輪は重くなる。

   My precious !

まるで変声機を使ったようなアンディの声。スメアゴル(ゴラム)自体も、アンディをCG化して、作ったキャラクター。だんだんアンディに見えてくるよ〜(笑)

lightshiningfaintly_tn.jpg疲れて寝入った2人をめがけ、突然襲ってくるゴラム。暗闇に光る目玉が薄気味悪い。スメアゴル(ゴラム/原作ではゴクリ)は、指輪に囚われた者の象徴として物語の中核を担う。もともと、ホビットとよく似た川沿いに暮らす種族だが、指輪に囚われ、猜疑心と恐怖で形相が変わってしまった。ガンダルフの「ゴラムにも、何か役割があって生かされている。」というセリフのごとく、大切なキャラなのだが、見ているとだんだん腹が立ってくる。指輪の魔力に負ければゴラムになる…ゴラムが側にいることで、フロドの苦悩は増大。その効果は宜しいけれど、なんでコイツが物語の大半を占めるわけ〜(苦笑)原作のゴラムは指輪に囚われる前からかなり悪人。なのに映画でも原作でも、とても愛情を持って描かれてます。

wotr_frodogollum_closeup_tn.jpg「コノつらぬき丸を覚えているだろう!」と、珍しくフロドが、強く迫るシーン(喜)つらぬき丸とは、「ホビットの冒険」で、ビルボがトロルの岩屋で手に入れた小さな剣。ゴラムの首を括ったロープは、ガラドリエル夫人がサムに贈ったエルフのロープ。細いけど丈夫で切れない。モルドールへの旅路、何度となくこのロープに助けられる。ガラドリエル夫人のプレゼントは、レンバスにしろ玻璃瓶にしろ、大切なアイテムばかりで、映画には出てこないけど(SEEには出ます)、レゴラスへの弓矢、ピピンへのベルトのバックル、サムへの木の種、そしてギムリへガラドリエル夫人の髪の毛!(髪の毛だけは理解できんわ/笑)


死者の沼地

decipher_gollum_oldvillain_tn2.jpgエミンムイルの崖から死者の沼地…このルートは、モリアの坑道でガンダルフが言っていた道。映画では相当彷徨ってるけど、原作では、自力で下り目障りなゴラムを捕まえ案内役をさせる展開。フロドは、かなり自主的に行動します。しかし沼は気味悪い…さすがPJ、ホラー映画だ(笑)水中の死体の目が、開くんじゃないかとヒヤヒヤしました。案の定開きましたが思ったより上品でした(笑)

cz_frodo_hunchedoverthering_tn1.jpgこの沼地から、フロドはどんどん指輪に囚われ笑顔が無くなっていきます。忌み嫌いながら、自分とゴラムが重なっていくのを止められない…彼を救えれば、きっと自分も救われるはず…。この心理描写、上手いっすね〜。ナズグルの甲高い声も、耳について不気味です。

指輪の魔力で、フロドがフロドでなくなっていく…イライジャの切ない表情が堪りません。見せ付けられるゴラムの忌まわしさ、心を見透かされたようなサムの苛立ち、モルドールの恐怖、そして指輪に囚われている自分への不安。そういう意味で、ゴラムの存在は、フロドへの戒めとして重大な役割。原作の中でフロドは、食欲もなく眠ることも出来ず、どんどん痩せこけ半分の体重になってしまいます。元々ホビットは大食漢でおデブだから、普通になったと言うべきか(笑)


ファラミアとオスギリアスへ

この作品の私のツボ場面。無理矢理オスギリアスに連れて行かれる時、ファラミアに向かって訴えるシーン!フロドが初めて自分の意志をハッキリ言います。映画のフロドは、弱くて優しいばかり…セリフは強くないけど、指輪について思っていることを、口に出すのは初めてです。

4310_tn1.jpgThe Ring will not save Gondor.
It has only the power to destroy. Please, Let me go.
Faramia, you must let me go !



topps_faramir_tn1.jpg原作でのファラミアは超カッコいい!映画も素敵ですが、もっと理論派で優しく高潔な人物。ゴンドール執政官の父デネソール候は兄ボロミアを溺愛するあまりファラミアを虐げます。原作では、オスギリアスまでフロド達を連行せず、隠れ家でボロミアの話を聞き、手厚く2人をもてなし解放します。指輪の秘密は、サムが調子に乗って喋ってしまうのですが、ファラミアは2人の少ない説明で全てを察し、自分には指輪の試練を越えられないと判断するのです。そうそう、映画の中で、サムがファラミアに「お前はボディガードか?」と聞かれ「庭師だ!」と答えるところもツボですね(笑)

ttt01130.jpgSam : It's me. It's your Sam. Don't you know your Sam ?
Frodo : I can't do this, Sam.
Sam : I know. It's all wrong. By rights we shouldn't even be here.
But we are. ・・・



poster_frodoandsam_inspiration_tn1-1.jpgすっかり指輪に囚われてしまったフロド。一生懸命努力しても、何も上手くいかない…それどころか、もう少しで心を開きそうだったスメアゴルを裏切り、無力なままオスギリアスに連れてこられ、そしてナズグルの誘惑に負けてしまった。「でも良いじゃないですか、前に進もうよ。」という「二つの塔」のクライマックス…サムの気持ちが素敵です。こんなドラマティックな場面は原作にありません。サムの言葉はPJの言葉でしょうか。これがPJの指輪物語なんですね。


秘密の入り口、キリス・ウンゴルへ

fyc_gollum_tn1.jpgついに「王の帰還」へ。人の心を取り戻しそうだったスメアゴルが、徹底的にゴラムに戻りますが、サムの話を聞いていたゴラムの眼は優しくて、スメアゴルだったような…素晴らしいシーンを付け加えたので、ゴラムの心情が今イチ不自然ですが、結末に関わるので悪いゴラムでいて貰いましょう。キリス・ウンゴルとは、黒の乗手が出入りする最も危険な砦ミナス・モルグルへの峠道。原作では、心配したファラミアがたくさんの食料と水を用意してくれます。

「君が居てくれて良かった。」
フロドのセリフで「二つの塔」完結です。

PJ は、全キャラクターを原作より弱く描いています。フロドに限らずアラゴルンもセオデン王も、ファラミアもデネソール候も、サルマン、ガンダルフに至るまで。この物語は、弱さにつけ込む指輪の誘惑に、絶対に勝てないという前提で話が進んでいくため、短い時間で誇張するためでしょうが、それにしても弱すぎるっ…。原作を愛するファンにとっては、納得出来ない部分がたくさんありますが、「指輪物語」を読んで感じるテーマは様々…PJは、原作でオーラを発する主人公達をより弱くして、観客に一層思い入れが出来るよう考えたのかもしれません。「世界で一番小さい者が世界を変える。」とか「君が居てくれて良かった。」とか、ヒーローだけが物語を作るのでなく、誰もがフロドであり、アラゴルンであると訴えたかったのかもしれない…。PJに聞いてみないと分からないんですけどね〜(笑)

Return of the King

王の帰還

smeagol.jpgいよいよ待ちに待った「王の帰還」!ああ、やはり私も一緒に旅に出たかった(笑)
冒頭がスメアゴルのシーンとは、やられました!「二つの塔」でスメアゴルの紹介程度に使われると思っていた場面…ホビット庄を彷彿とさせる美しい自然の中(コレが狙いでしょうが/笑)初っぱなから涙が出そうになったじゃないですかっ!

980.jpgサルマンのシーン…丸カットは聞いてたけど、オルサンクまでカットとは残念だった。窓から恨めしそうに覗くサルマンや、それをエントに任せて旅立つシーンとか…カットして欲しくないシーンは、ファンそれぞれにあるから、どこをカットしても不満は出るかも。

たった1つしか出てこないパランティア…ピピンが覗くシーンは迫力ありました。ガンダルフの三白眼がオモロイ。ピピンから最初に取り上げたのがアラゴルン。彼がパランティアと対決するシーンはカット…仕方ないか。

elbakin.jpgミナスティリス!これはすごいっ!ガンダルフとピピンが、馬で駆け上がるシーンはイメージピッタリ!涙が出そうなほど感動しました。「旅の仲間たち」で、ボロミアとアラゴルンが、ロスロリアンの森の遠くに視線を上げ、懐かしく話す白い城の話を思い出しました。撮影のため、大小2つの城の模型を作ったそうです。いや美術さんスゴ過ぎる。

lotr2dene.jpgデネソール候は吐き気がするほど弱い人間…「喰らう」という動作が、これほど狂気をそそるとは…ここまで嫌な気分にさせるとは、素晴らしい演技と演出。しかし彼の狂気はボロミアだけが原因ではなく、パランティアの「目」に負けていたから…。ピピンがデネソール候に同情したのも、自分と同様パランティアに囚われた者だったからだと思う。指輪もパランティアも、説明の難しいアバウトな存在で、原作を読まなければ理解し難い…映画上ではカットした方が得策と考えるべきか。

lotr3t.jpg珍しく戦いのシーンで涙腺が緩んでしまった。ゴンドールから援軍を求める烽火が、中つ国の山々に点灯していく所でギブアップ!セオデン王が立ち上がり援軍が招集され、ミナスティリスで敵の後ろからローハンの軍勢が現れた時には、もう号泣っっPJ〜ありがと〜〜(笑)

112081.jpg戦いで印象に残っているのは、やっぱりアラゴルン!ゴーストを連れて船から飛び降りるシーンにはシビレました。「死者の道」は今ひとつ違うような気がするけど、あの場面はとても複雑で、アラゴルンの人生の集大成のような道なので、単純に解り易くしたのかもしれない。残念極まりないのが「療病院」エオウィンとファラミアの恋…やっぱり完全カット!プロポーズのシーンは絶対見たかったなあ。

968.jpgシェロブはイメージ通りでした。フロドが逃げるところも、原作と同じようにドキドキしました。しかし糸で巻いちゃうシーンはね〜(笑)真剣に見てたのに思わず漏らし笑い。心配していた裸のシーンもあったけど拷問は受けなかったので良かった(笑)原作では、もっともっと凄まじい旅が続くけれど、短い時間で充分表現出来ていたと思う。フロドの憔悴振りはホントに可哀想でした。

さて、原文をそのまま映像化したら、辻褄の合わなくなるのは仕方ないけれど…滅びの山でゴラムに襲われた時、歩けないほど憔悴したはずのフロドが、思いっきり駆け上がる場面には、思わず笑ってしまった。確かに原作にそうあるけれど、不自然過ぎませんか〜。

frodoc.jpgcarender.jpgPJはフロドを極端に弱い、軟弱なヒーローとして描いています。3作品通して全くカッコいい見せ場はなし。原作を読んでいない映画ファンから「あれでも主人公かっ!」という声が上がり、本を持って説明に駆け付けたい気分になりました。おまけに、原作と違うPJの「指輪物語」は、最後の努めも遂げられない主人公フロドを作ってしまった。原作では、サムに「帰れ」とは言わないし、指輪は自分の意志で捨てるんです。PJの「フロド」は滅びの山でニヤリと笑い、イシルドゥアと同じ行動をとります。指輪を取ったゴラムに、取り返さんと向って行く「フロド」は、私のとは全く解釈が違うと思いました。聞く所によれば、原作通りも撮ってるらしい…見てみたいな〜。

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さて、偶然手に入れたコノ画像…「フロドがゴラムになる」と注釈が付けてあった。もしかしてPJ、そこまで撮っちゃっいましたか?冒頭のスメアゴルのシーンが伏線?う〜ん、シビアですなあ。

frodo_writinginbook_tn11.jpg「王の帰還」は時間との戦いで、目に余るほどのカット。療病院は然り、サルマンがホビット庄を襲うシーンも、メリピピがホビット庄で有士として讃えられるシーンも、ファラミアとエオウィンが結婚するシーンも、もちろんアラゴルンとアルウェンの正式な結婚式も。もちろん、PJの「指輪物語」は場面を大切に心を込めて描いているので不満はない(けど見たいなあ)ミナスティリスの庭園で、人々がホビット4人にお辞儀をするシーンは本当に素晴らしい!原作では、ホビット達があまり讃えられないので、PJに感謝(笑)アラゴルンとアルウェンのキスシーンも良かった。今までの想いが溢れて、まるで一緒に旅をして来た気分でした。

nasmith.jpg灰色港のシーンは本当に忠実です。フロドが全く涙を流さないのが、清々しくて潔くて良かった。「シャイアを救うために旅に出たけど、僕は救えなかった…」辛口の結末だけど、去っていく時のフロドの表情は最高!

正直なところ「王の帰還」の解釈はPJと違うけど、これ以上の「指輪物語」は永久に、絶対作れないと思う。この映画は「ベンハー」「十戒」のように、ずっと語り継がれていく作品になると思う。アカデミー賞11部門制覇文句なしです!楽しかった3年間をありがとうPJ!

そして「ホビットの冒険」も期待してま〜す♪





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