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ロード・オブ・ザ・リング / 旅の仲間たち

The Fellowship of the Ring

087_awizardisneverlate_tn.jpgfrodo_smiling_tn.jpg冒頭のこの場面!ビルボ111才の誕生祝いにやってきたガンダルフと、フロドが出会うシーン。眼にまばゆい緑の中に、フロドが登場した時、この子を応援しなきゃ!って思った。前知識も持たず映画を見始めたので、あまりの美しい映像と自然に、コレから始まるトンデモナイ旅の予感なぞ、思いもよらなかった始まりです(まずガンダルフを魔法使いと思ってなかったという…笑)


hobbiton_chimneys_tn.jpgイメージ通りに再現されたホビット穴frodo_reading_tn.jpg自然の中で、くったくが無く純粋で、飲み食いが好きで、お祭り騒ぎが好きで…と映画中のホビット族は良いところばかりですが、原作ではそれプラス、噂好きで知りたがりで、出しゃばりで…という要素が加味されてる。人間の原点を生きる素朴な種族という設定。原作では冒頭、こう言ったホビット族がどれほど素朴な種族か…ゴラム(原作ではコクリ)がどうやって指輪を手に入れたか…という説明にページを費やしていて、実を言えば、あまり面白くない 。登場人物を理解するには大切なプロローグではあるけど 、一目瞭然は、さすが映画のなせるワザ。

旅のはじまり

frodo_insidebagend_tall2_tn1.jpg 突然、何のことやら解らないフロド…ただならぬガンダルフの様子に???だけど、とりあえず、指輪の入った封筒を預かる。原作では、ガンダルフがシャイアに次やって来るまで、数十年もかかってる。ホビット族の成人は30才で、フロドが指輪を貰ったのが33才、旅に出たのが50才位という…。数十年の間、彼には、指輪のことより、ホビット庄のイザコザの方が大切で、預かっていたことさえ忘れてたとは、trailer25may_tor48_tn.jpgさすがホビット!平和ね〜!


fotr_trailer02_023_tn.jpgWhat must I do ! ビルボの指輪が「ひとつの指輪」と判明し、その所持者が抱える運命を知る。ガンダルフも拒絶するその指輪の力とは…?
 実はこのセリフと、この表情が1番好きです。ホビット庄で、豊かで平凡な暮らしをしていたフロドが、旅の決意をしたシーン。この時はまだ、こんなに危険で、大それた旅になるとは思っていなかったはず。「僕が指輪を貰わなければ、こんな旅に出ることもなく…」と、後々後悔する旅の始まりです。


nazgul_silhouette_small1.jpg ホビット庄からブリー村へは、映画だと2-3日で着いているけど、原作では古森に迷い込んだり、トム・ボンバディルという精霊に出会ったりと波乱に富んでいる。黒の乗手は、もっと恐ろしく、悪魔のようにフロド達につきまとう。しかしこの作品、馬の描写が美しいですな!ガンダルフの飛蔭といい、ローハンといい、騎士と馬、この取り合わせは最高!

bree_aragorn_tn1.jpg 踊る子馬亭では、待ちに待ったアラゴルンの登場!ストライダー(馳夫)と呼ばれ無口で、原作と映画とでは少し性格が違います。うろたえるし不安になるし…。「王の帰還」に向け、完全無欠なヒーローとしてだんだん成長していくんです。

 さて映画では、酔ったピピンの軽口で、フロドは間違って指輪をはめますが、実はピピンはそんなドジじゃなく、どちらかと言えば、4人の中で一番機転が利きます。「王の帰還」で大きな失敗をしてしまうキャラなので、この設定は仕方ないか…私的に好きなホビットなんですけどね。指輪物語に出てくる登場人物は、物語と一緒に成長していきます。ゴラムだってガンダルフだって例外じゃないという…読んでる私も成長すれば良いんですが(笑)

saurons_eye_in_mirror_tn.jpg 指輪をはめてしまったフロドは「目」に見つかり、ナズグルが命を脅かすほど近くに迫ってきます。ガンダルフには会えないし、妙な男が仕切るし、ナズグルに殺されそうになるし、馬はいなくなるし…何と言っても「目」!大迫力っっ。
100_fearingtheworst_tn.jpg それまで、さほど指輪に囚われてなかったフロドが、誘惑に勝てなくなっていくのも、この踊る子馬亭から。映画の中では通過点に過ぎないけど、この荒んだ人間たちの村は、ホビット庄(シャイア)と対照的で、不安をかき立てる場所として重要ポイント。原作では、踊る子馬亭に結構長く滞在していて、おしゃべりな宿の主人バーリマンの話や、お金をもっと持ってくれば良かったとか、馬を調達するのに、老いぼれ馬(ビル)を高価で売ったケチな爺さんの話とか…旅のアレコレがとっても面白いっす。

アモンスールのwether top !


weathertop_frodo_alone_tn.jpg 映画でも本でも、このシーンは大好きです。映画は映像的に素敵で、アラゴルンが格好良いのですが、ココは原作の方が好き。原作でのフロドは、姿を消すために指輪をはめたのではなく、指輪に誘惑されて、はめてしまったので、自分の不甲斐なさをずっと後悔します。指輪の恐怖が一生の傷となった大切なエピソードです。
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 ここでの描写は、原作と映画とずいぶん違ってて、幽鬼が指輪に触れるのを拒絶したから、肩を刺されたのではなく、フロドが幽鬼の足下に剣を突き刺して、エルフの言葉を唱えたから…。
trailer25may_hdr80_tn300.jpg解釈としては同じですけど、フロドファンとしては、勇敢な場面をアラゴルンに持って行かれたようでチョット悔しい。しかし、黒の乗手を見事に映像化しているのには脱帽です。

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 傷を負ったフロドに気遣いながら、5人は裂け谷へと旅を続けますが、コレが簡単な道のりじゃない。原作では20日近くもかかってたどり着きます。フロドを馬に乗せるため、馬に積んでいた荷物を、みんなで分けて運ばなくてはならなくなり、文句も言わず運ぶ仲間を見て、フロドはより一層自分の不甲斐なさを責めるんです。指輪に誘惑されることが、どんなにバカなことであるか、身にしみて解るんですね。

dsr3_22_tn.jpg ところで、アセラスという薬草が出てきますが、映画では、ただの抗生物質のように扱われていますけど、これが又重要な役目のある薬草でして「王の帰還」でも沢山の人を癒します。王たる者、アラゴルンだけにしか使えない効力があるんです。その辺はやっぱりファンタジーですな〜。

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 黒の乗手を、水で撃退するシーンですが、ココはアルウェンに、良いところを取られてしまいました。原作では、迎えに来たエルフ、グロールフィンデルの馬に乗り、フロド自身が剣を貫き叫ぶんです。その後気を失ってしまうのは同じで、消えゆく意識の中で、やっとアルウェンが登場するんですよ…まあ、映画の方が綺麗だけど、えらくフロドが意気地のない様に見えるじゃん。

frodo_on_riverbank_tn1.jpg この肩の傷が、後々まで彼を苦しめ、指輪所持者として、永遠に苦しみを負っていくことになる。もう引き返せないってことなんだけど、この時は誰も知らない…
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 裂け谷のエルロンドの館でガンダルフと開会。こんなに大変な目にあったのに、ベッドの傍らで、彼はパイプ草をふかしている。まるで今までの出来事は夢であったかのよう…
 そしてビルボとも再開。気むずかしくて話が長く、指輪の魔力で豹変してしまうビルボ。最初は、キャラクター的に好きになれませんでした。でも考えてみれば、指輪を何十年も所持していたのに、悪用するわけでなく、姿をくらまして、時々人を驚かす程度なんて、フロドよりスゴいのかもしれない。ぜひとも「ホビットの冒険」を映画にして貰いたいな。

エルロンドの会議

council_overview_tn.jpg ひとつの指輪は、裂け谷にも置けない!…と言うことで反サウロンの種族が集まります。というか、原作では、ゴンドールのボロミヤなどは、たまたま来ていたに過ぎないし、ビルボも同席している。会議はもっと理性的、紳士的で、現在それぞれの国で起きている問題から、指輪がどうしてココへたどり着いたのかを詳しく説明した上、みんなで指輪を葬り去るという結論に達する。フロドは最初、大きな人たちの大きな話として聞いていたが、何かの意志の力が働いて、自分が一番適任と感じ立候補てしまう。
365_aragornkinginexile_tn1.jpg122_boromirdefenderof_tn1.jpg013_gimlisonofgloin_tn1.jpg051_legolasprinceofmirkwood_tn1.jpg000_decipher_cardback_tn.jpg

079_theninewalkers_tn.jpg 9人のナズグルに対し、9人の指輪の仲間が勢揃いした。フロド、サム、メリー、ピピン、ガンダルフ、アラゴルン、ボロミア、レゴラス、ギムリ。
 ギムリは、エルフが大嫌いで、レゴラスにいつも対抗意識を燃やしている。レゴラスも負けん気が強く、上手く事が進まないと感情的になる。ボロミヤはゴンドール執政官のおぼっちゃまで、勇敢で強くリーダーシップがあるが、思い通りにならないと理性的でなくなる。アラゴルンは、ゴンドールの王だが、イシルドゥワの末裔なので、彼のようになるかもしれない自分の弱さに恐怖している。ホビットの4人は、自分たちのような小さい者に、何が出来るのか自信がない…。

frodo_though_i_do_not_tn.jpgI will take the Ring to Mordor...though I do not know the way.

 争いを目論んでいたかのように、文字を浮き上がらせる指輪。口をついて出てしまったフロドのこのセリフ…純真な勇気と、すでに指輪に囚われ始めている恐怖が、彼に言わせてしまったんだろうか…。映画のこのシーンは、原作とは違うけど、人間たちの醜い心がさらけ出され、色んな意味で指輪への恐怖をそそる。ただのファンタジーじゃないっすよ。

モリアの坑道とカサド=ドゥムの橋

016_greatestkingdomofmy_tn.jpg このモリアの扉の前で、呪文を唱えるガンダルフが、お茶目で面白い!何を言っても、どうやってもダメ…何とも言えない仲間の気まずい間が笑えます。リーダーとして皆を引っ張っていくけど、完全無欠でないトコが良いんですよ。もちろんこの後のガンダルフが、カサド=ドゥムの橋で悪霊バルログと、闘う姿の格好いいこと!爺さん、カッコイイ!

gandalf_frodo_poster_tn1.jpgFurodo : I wish the Ring had never come to me... I wish none of this had happened.

Gandalf : So do all who live to see such time, but that is not for them to decide...All we have to decide is what to do with the time that is given to us...

balrog3_tn.jpg 悪霊バルログは、私の中では想像通り。こんな捕らえどころ無い悪霊を、よく映像化したもんです。戦闘シーンはあまり好きではないんですが、このカサド=ドゥムの戦いは大好きで、はらはらドキドキ一緒に走ってしまうわ。028_wielderoftheflame_tn1.jpg

 魔法使いとはいえガンダルフの魔法は、ホビット庄での花火しか見たことないので、このシーンには惚れ惚れしました。「わしは神秘の火に仕える者、アノールの焔の使い手じゃ」

fly_you_fools_tn.jpg ガンダルフの最後のセリフもイイ!「逃げろ、バカ者ども!」原作では、戦いのシーンが少なく、最初は、バルログかどうかも定かでないので、とにかく恐ろしい者が追いかけてくる感じ。ドキドキして、字を読むのさえ、まどろっこしいんですよ。

ロスロリアンの森

concept_art_lothlorien_tn.jpg  映画では、森と共生している妖精の館…という感じだけど、私のイメージでは木の上にある空中王国。これだけは、微妙に違ってた。さて、ガンダルフを失った旅の仲間だが、時間が止まったような平和で美しいロスロリアンに、かなり長く滞在している。レゴラスは仲間と離れ存分にこの王国を楽しんだ。ギムリなぞ、エルフを嫌いなはずなのに、ガラドリエルにゾッコン…。映画のガラドリエルは怪しく魔女のようで、でも弱くもあり、それはそれでOKだけど、原作では美しく清らかで皆に慕われ控えめで無口…捕らえようのない魅惑的な女性です。

243_despair_tn.jpg 確か、水鏡を覗くのはフロドでなくサムだったと思う。これが、「指輪物語」最後のシーンへと繋がるのだけど、「王の帰還」まで読んで、やっと「旅の仲間たち」で起こる色々が理解できるという技術的にも優れた物語ですわ。


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 しかし水鏡で見た映像で、サムやメリー、ピピンが捕まってるんですよ!じゃあ、このシーンは、原作でいうラストへの含みではないわけ?う〜ん、ここは少々解釈が違いますわ。

galadriel_mist_tn.jpg 映画の中で、ガラドリエルが指輪を欲しがる様も、あまり賛成できない…アレでは怪しい魔女としか思えず、彼女が旅の仲間たちに、どれほど素晴らしいプレゼントをしたのか、女神のような女性であるか分からないんじゃないかな。

galadriel_speakingtofrodo_tn.jpg 監督の意向なのか、ガラドリエルの目も怪しい雰囲気…あの横目は印象的ですが、怖いっ。あまりに恐キャラのガラドリエルなんですが、原作で彼女は本当に素敵で、アルウェンより好きなキャラクターです。だから、やっぱアノ描写は可哀想だ。

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 ガラドリエルは、旅の仲間一人一人に贈り物をしました。それらは、彼等の旅路に大変役立つ。中でもエルフのマントと薄焼き菓子(レンバス)は、寒さ暑さを防ぎオークの目から逃れ、空腹を満たす、という生活感一杯のプレゼント。フロドにエレンディルの光(コレは後々大切)レゴラスには弓矢、サムの木箱に入った種や、ギムリのガラドリエルの髪の毛(これは笑える)

045_galadrielladyoflight_tn.jpgさて、原作ではアラゴルンが、非常に悩んでいる。カサド=ドゥムの橋でガンダルフが居なくなり、ボロミアと共にゴンドールへ行くつもりだった彼は、みなに言い出せなくなってしまった。映画では世捨て人のように逃げていたけど、彼は王たる血を常に意識していて、めっちゃ威厳があるのよ〜。

galadriel_frodo_goodbye_tn.jpg ロスロリアンの森は、仲間の気持ちの分岐点になっていると思う。ボロミアは望郷の念が高まり、誘惑に負けそうな自分を恐れ始めるし、アラゴルンはモルドールへの道を進みながら、ゴンドールへの思いに揺れる。そしてフロドは、任務を果たすことが、仲間を道連れにして、命を賭けることだと気が付き始める。

仲間との別れ

いよいよクライマックス!読み進んでくれてアリガトウ。

099_changeofplans_tn.jpgさて、ボロミアが誘惑に負け、フロドから指輪を取り上げようとします。彼は自分を責めながら、死んで行くけれど、彼が一番素直で人間らしい…と思う(いや、何たってカッコいい)喜びを喜び、悲しみを悲しむ…血に熱く勇敢で、常に故郷を想う。



「僕が指輪さえ貰わなければ、こんな旅に出ることもなく…」

frodo_crying_tn111.jpg 命を賭ける旅を覚悟し、1人で行くことを決意したフロド…不安な思いは涙と共に流れ落ちて、一歩を踏み出します。フロドの一番の理解者サムが、彼を追ってきて、不安から決別したはずなのに…自分を思ってくれる気持ちを、素直に受け入れる勇気が生まれ、トゲトゲしていた彼の心が温かくなります。

「君が居てくれて良かった」

frodo_sam_hug_tn.jpg このセリフは、何度となくサムとフロドの間で交わされますが、フロドのことを旦那と呼ぶサムにとって、最高の言葉です。私は、サムがフロドのことを、なぜ旦那(Mr.Frodo)と呼ぶのか不思議だったんですよ(映画の中じゃ同い年ぐらいでしょ)考えてみれば、フロドはホビット庄の有士で、裕福なバギンズ家の主人で、サムはソコの庭師なんです。年齢もフロドは55才ぐらい…4人の中では最年長!英語には敬語がないので、サムは多少丁寧にしゃべる程度で、不自然じゃないけど…この設定、映画を見ていて度々、自分に言い聞かせねばりませんね…フロドは最年長、フロドは年寄り…(笑)

frodo_remembering_gandalfs_words_tn.jpg ついに、3つに分かれてしまった旅の仲間。物語ももちろん、3部構成で進むわけで、1エピソード1冊という「二つの塔」へと続きます。


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 オークにさらわれたメリーとピピン。それを救おうとするアラゴルンとレゴラス、ギムリ。そして、モルドールへ、指輪を葬る旅を続けるフロドとサムと○○○…



map_lorien_tn11.jpgファンタジーについて、私の中では位置づけが出来ていません。だから、指輪物語を考察するなんて、大それた事は解らないけれど、この物語の中で、キャラクターの1人1人が成長し、どの種族の人間も否定することなく、目的のために努力しています。そして、それは決して1人で成すことは出来ず、仲間が友人が必要なのだと、この物語は教えてくれている気がするのです。


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